20120615
ハリウッドでも映画化された「リング」「らせん」の原作者鈴木光司氏による書き下ろしホラー小説「ドロップ」の英語版「THE DROP」のネーミング、アートディレクション、デザインを担当しました。3年前に発売された日本語版「ドロップ」もネーミング、アートディレクション、デザイン、コピーを担当させていただきましたが、この日本語版「ドロップ」はシリーズ合計30万個近くの大ヒット商品となりました。当時、海外では発売されていませんでしたが世界中のネット上でも話題となりワシントン・ポストなどのサイトでもトップで取り上げられました。日本ではYahoo!のトップニュースやmixiのトップニュースにもなりました。
英語版をディレクションするにあたり気をつけたのが日本語版に比べて非常にわかりやすいビジュアルにすることでした。参考にしたのは映画です日本の心霊ものやホラー映画のビジュアルはどこかイメージ的なものであったり意味深なイメージなものが多いのですが。海外のホラー映画もしくは日本の映画の海外向けのビジュアルはホラーということが非常に分かりやすいデザインのものが多くあります。ましてやこの「THE DROP」はトイレットペーパーに印刷されたホラー小説という世界唯一の商品ですのでより分かりやすさを追求しました。ですので映画に習って、ジャパニーズホラーをそのまま輸出するのではなく海外の方に先ず「ホラーもの」という事が分かってもらって手に取ってみたら「ジャパニーズホラー」という事が分かるようにしました。「ジャパニーズホラー」というだけでヒットしたのは一昔前の事です。「クールジャパン」も昔程もてはやされておらず、ただ「クールジャパン」と言っただけで受け入れてもらえる時代ではありません。海外の趣向やニーズに合わせて受け入れてもらいやすい仕掛けが必要です。でないと消費者の目にとまるまえに流通に相手にしてもらえません。この海外向けに分かりやすいデザインにする案は林製紙さんにもご理解頂き、プロジェクトはスタートしました。完成したのがこちらのデザインです。
THE DROP1

THE DROP2

THE DROP3
1から3に向けてガイコツが徐々に女性の顔になっているデザインです。そして全て涙を流しています。これは小説の内容とリンクをしたもので3に向かうにつれ謎が徐々に明らかになっていくことも表しています。通常、人の顔か徐々にガイコツになっていくビジュアルというものはありますが、その逆をすることにより深みをまし、恐ろしさもましたと思います。背景には実際の小説の英文を使用し英文であること、小説が印刷されているトイレットペーパーであることを表現しています。世界中の書店や雑貨店で発売されることが決まっています。本日の各全国紙にも取り上げられ、枝野大臣と鈴木光司氏が私のデザインしたTHE DROPを手にしてる写真が掲載されました。
富士市の会社が企画、製造し富士市のデザイナーがデザインした商品。富士山の麓富士市から世界に向けて他に類を見ない商品が発売されます。この「真の意味でのクールジャパン商品」が世界の方にどういう風に受け入れられるか今からとても楽しみです。日本国内でも販売されます。企画、製造 林製紙株式会社
ネーミング アートディレクション デザイン コピー YUICHIRO DESIGN

ドロップ英語版 THE DROP | 23:44 | - | PACKAGE
skin / uterus