20110420
 
林製紙株式会社様からのご依頼でトイレットペーパーのBambina12ロールのパッケージデザインをしました。今回は新規のデザインではなくリニューアル案件でした。リニューアル前のデザインはこちらです。
トイレットペーパーの王道をいくデザインです。林製紙様からのご依頼内容は「全ておまかせします。」という林製紙様らしい内容でした。先日のTVインタビューでもお話しましたが林製紙様の場合「発注」というより「コラボレーション」という印象を強く受けます。「どこにも無い企画は出来ました。さあこれをYUICHIRO DESIGNだったらどう表現する?」という感じです。デザイナーとしてこんなに楽しくそしてこんなにも難しいオーダーはありません。さあて今回はどうするか、先ずはこの現行デザインについて考えました。トイレットペーパーらしいデザインという点では全く問題ありませんし、林製紙様の独自ブランドであるバンビーナをオリジナルロゴとイラストで表現出来ています。但し、現代の生活様式になじむデザインかという点で疑問に思いました。まず店舗。昔に比べお店は相当きれいになりました。大型店はもちろん中小の小売店も時代の流れに乗って清潔感を前面に打ち出したシンプルで見た目に優しい店舗となっています。それを考えた時に少し現代の店舗には合わない少し「強い」デザインかなと思いました。そして店舗の形式。トイレットペーパーと言えば昔はスーパーの片隅、もしくは町の薬局で売られてるの殆どだと思いますが、現在は大型店やドラッグストアーでシャンプー等のバス商品、化粧品等の近くつまり同じカテゴリー商品として相当な棚面積を使って売られています。品種も様々なものが展開されています。そうした時にこのデザインでいいのか?考えました。そしてトイレ事情。これこそ劇的に変わったと思うのですが、トイレは公共も含め物凄くキレイになったと思います。しかもお洒落なトイレ、かわいいトイレ、スタイリッシュなトイレ、とデザインも凝っています。そのトイレに置かれる商品としてこのデザインのままでいいのか?私の出した答えは「現代のどんな生活様式にもあったデザイン」でした。具体的にイメージしたのは化粧品です。肌に直接触れるもの、購買層のほとんどが女性という事からも化粧品のイメージはピッタリだと思いました。これらの事をふまえた上で「バンビーナ」を主張したデザインにしないいけません。先ず最初に制作したのはバンビのイラストです。
シルエットの中にドットを入れたものとしました。次に木です。
同じくシルエットにドットを入れたものにしました。ドットはすこし工夫をし動きあるデザインにしました。次にロゴ制作
思い切ってカタカナをやめ英字にしました。既存書体ですが、数百パターンから選び抜いたものです。書体を決めた後は大文字小文字の組み合わせ。文字間の調整、色、大きさ、これだけでも相当な時間をようしました。それらを組み合わせたのが最初のデザイン画です。ベースカラーはシルバー。これだけの面積にシルバーを使ってるトイレットペーパーは他にありません。シルバーは印刷が難しいので印刷立ち会いを希望させて頂きました。実際に立ち会った際にイメージしてたシルバーより薄かったので若干濃くしてもらいました。そして完成した実際の商品がこちらです。
シルバーもイラストも木もキレイに印刷されましたが、白の余白もキレイに再現出来たと思います。私は何をデザインするにも常にこの「余白」をデザインするつもりでやっています。しかしトイレットペーパーのパッケージで余白を意識したものはあまり無いと思います。自宅用としてはもちろんですが、今度のお中元に贈答用としていかがでしょうか?
Bambina | 17:10 | - | PACKAGE
20101112
 
アートディレクションとデザインを担当させて頂いた林製紙様の「print roll 桜」が完成しました。私のイメージ通りの仕上がりです。
商品パッケージをデザインするうえでとても大切な事は、店頭で複数で陳列された時に訴求力があるパッケージになる事を想定しながらデザインする事です。今回もその事を非常に気をつけながらデザインしました。一つだと品がありますが、複数だと迫力あるデザインになったと思います。
さらに、敢えて白のスペースを広くとることにより中の桜プリントが透けて見えるようにしてあります。お客様にプリントロールである事を分かりやすく伝える為と、和のの佇まいを演出するためです。
print roll 桜 | 17:46 | - | PACKAGE
20101027
 富士商工会議所様よりご依頼を受け、「ひまわりロール」のアートディレクションを担当させて頂きました。この事業は、富士市のイメージアップを目的に富士山と花をテーマとした環境対応型事業(景観・環境保全・特産品づくり)を実施しています。この中で、吉原工業高校と製紙会社等との協働でヒマワリの茎から抽出したパルプでヒマワリトイレットペーパーを製作しています。今年で三年目となるのですが、以前は生徒が描いた絵をそのままパッケージとして使用していました。今年はプロのデザイナーを意見を入れ、デザイン面でもクオリティーを上げたいという事でした。実際に高校へお邪魔し、担当の先生とお話させて頂きました。吉原工業高校にはデザイン科はありません。とうぜんこのプロジェクトに参加してる生徒もデザイナーを目指している訳ではないが、自分たちが制作した製品のパッケージデザインにも関わる事が教育上とても大切な事というお話でした。出来るだけ生徒のデザインを生かしたものにして欲しいというお話でした。私も先生と全く同意見でした。しかし、生徒はデザイン科でもなく、デザイナーを目指してる訳でもありません。パッケージデザインというのはデザインの世界でも難易度の高い部類に入ります。しかしクオリティーは上げたい。この難問に対して私が提案したのは生徒が描いたロゴとイラストを私がレイアウトするというものです。先生もこのご提案を快諾していただきました。私からは「ひまわり、ロゴ、雲」を描いてほしいとお願いしました。一週間後、直接生徒達から手渡されたのがこちらです。
どれものびのびとした元気あふれる絵とロゴでした。とくにロゴはそれぞれの個性がでていてとてもおもしろい仕上がりでした。そこでどれかひとつのロゴを使用するのではなく、いろんなロゴから一つ一つ文字を抽出し混ざり合ったロゴがいいのではと思い、制作したのがこのロゴです。
それぞれの文字は生徒が手書きで描いたものそのままです。一切手を加えていません。ひまわりのイラストも全て使いたかったのですが、いくつも検証した結果、ひとつのイラストに絞った方が良いと判断し、出来上がったのがこのデザインです。
生徒達が描いた手書きのイラストの良さをそのまま生かしつつ、背景は黄色とグレイのべたにしバランスを整えました。他にもいくつかパターンを作りました。
正直私も最初は不安でしたが、生徒達とのコラボレーションによって通常では出来ないデザインができたと思います。こういった商品はその教育性に共感して頂いた方が主に購買層となると思いますが、私はさらにそこに「デザインが気に入ったから買った、買ったあとにこの事業の事を知った」という人も購買層にしたいと思いました。そうすることにより、より多くのひとにこの「ひまわりロールプロジェクト」を知ってもらえると思います。高校の会議室で先生と生徒達へのプレゼンテーションでも以上の説明をし、非常に気に入って頂けました。最後に私からサプライズでポスターデザインをプレゼントしました。
学校や販売して頂けるお店に貼って頂けると認知、販売へ貢献できると思います。製品が出来ましたらまたご紹介致します。
ひまわりロール2010 | 17:17 | - | PACKAGE
20101005
 
林製紙様からのご依頼で新商品「Bambina SAKURA」のアートディレクション、デザインを担当させて頂きました。商品の特徴はトイレットペーパーに桜のプリントがされているというとてもシンプルなものでした。「ドロップ」同様トイレットペーパーのプリントデザイン、パッケージデザイン全てのご依頼でした。一人でも多くの人に受け入れてもらえるのがパッケージデザインです。私はただ桜の柄がプリントされているという商品ではなく何か個性を持たせたいと思いました。個性を持たせる事でお客様の所有したいという気持ちを刺激することができると思います。そこで創作書道を用いたデザインを提案しました。私は創作書道家、以天氏のもとで二千年以上も前の書について修業を積みました。以天氏に教えて頂いたのは技術的なことはもちろんですが、なにより文字の一画一線の意味でした。最初の二年は筆を持つのはもちろん触らせてももらえませんでした。何度か「筆でかかせてください」と懇願したのですが、「まだ早い!」と断れてしまいました。「線の意味が本当に理解できないうちに書いても良い書は書けない」というのが師の教えでした。約二年間来る日も来る日も文字の一画一線の意味を勉強しました。最初は書きたい気持ちの方が強く正直苦痛に感じた事もありましたが、習っていくうちに二千年以上も前の人々の生活様式と深く結びついた一画一線の本当の意味が非常におもしろく、とても楽しく学べるようになりました。そして二年経ったある日「一画一線の意味を噛み締めながら書いてみなさい」と言われ書いてみたところ以前の自分では絶対に書けない線が書けました。それからこの創作書道の魅力に取り憑かれ数えきれない程書き続けてきました。友人の陶芸家と二人展をしたこともありました。この「桜」という字は木は桜の木そのものを表し、女という字は母親が赤ん坊を抱いている姿を表しています。その上のツは舞落ちる桜の花びらです。つまり「桜の木の下で赤ん坊を抱いてる母親、その上に桜が舞っている。」というとても幸せで温かな情景を表したものが「桜」という字になります。さらにそこに花びらを乗せ、分かりやすくしました。実はこの「桜」と花びらは筆以外のもので書いています。それは石です。「石書」と呼んでいます。師の「筆にとらわれる必要は無い」という教えに従い、いろいろなもので書いたところ(師はテニスボールでも書いていました。)自分には石がしっくりきました。いろいろな石を拾ってきては試しています。今回は一番自分に合ってる「庭で拾った石」で書きました。柔らかい線が表現できるので今回の商品に合ってると思います。下の写真がプレゼンテーションで使用したダミーです。見た瞬間に「うん、いいと思います。」と社長と専務からゴーサインを頂けました。
実はこのプレゼンテーションは二回目でした。一回目のプレゼンテーションではいわゆるマーケティングに沿った「教科書通り」のデザインを提案しました。独学の私が「教科書通り」というのもおかしな話ですが、、とにかく真面目にキチッと王道のデザインでした。その時の社長と専務の反応は「うん、いいですよ。十分合格点です。このまま発売しても問題ありません。、、、けど、、もっと出来ませんか?」と社長。「ユウイチロウデザインに依頼しているのだから、その辺を汲み取ってほしい。もちろんこれでもいいんですけどね。」と専務。やはり私には「教科書通り」というのは合わないようです。またクライアントもそんな事を求めてないようです。でも私は私の関わった仕事は全て「ヒット」してもらいたいと思っています。自分の中から出てくるものが果たしてヒットするのか、、でもクライアントはそれを求めている、、。でも意外と自分の中からぶわっと出てきたものがヒットにつながる事が多いというの事実です。葛西薫さんも「私はマーケティングとか、数字が嫌いです。」「デザインはデザイナー個人の中から出てきたものでいいと思います。」と仰ってました。やはりもっともっと「自分」を出した方がいいのかなとも最近は思っています。製品が出来ましたらまたこちらでご紹介します。
プリントロール桜 | 17:11 | - | PACKAGE
20100716
 
4年前からアートディレクションを担当させて頂いてます「matsukaya」様。創業100年を迎える歴史あるお惣菜屋さんです。CI、Web、パッケージ、matsukayaに関わる全てを担当させて頂いています。今回加藤社長より「新商品を出すんですけど、商品名から一緒に考えてもらえませんか?」と御依頼を受けました。ここ数年の流れとして最後のアウトプットからではなくもっと上流の部分から参加させて頂く事が増えて来ています。「より効果あるビジュアルコミュケーション」が必要とされているという事だと思います。matsukayaの今回の新商品とは「卵巻き」です。何度か試食させていただきました。私の感想は「物凄くストレートな味で、物凄くおいしい」でした。試食後、加藤社長に正直な感想をお伝えすると「この商品に関しては特に変わった事はしていません。ただただ『おいしい』という事を追求しただけです。」なるほど、その想いがそのまま味に反映されています。何度かの試食と、加藤社長との綿密な打ち合わせを経て、ネーミングとラフデザインを提出。その後何度かの修正、絞り込み作業の結果、「これでいきましょう!」と加藤社長の太鼓判とともに完成したデザインが上記です。(画像はクリックすると拡大表示されます。)商品名はストレートに「たまごまき」。他にも様々なネーミングのご提案をしましたが、「そもそも卵巻きという商品がメジャー商品ではないこと」「物凄くストレートな味であること」「直営店のみでの販売を考慮するとストレートな商品名でも十分お客様に伝わる」といったご説明をしたところ、「他にご提案いただいたインパクトある商品名より、これが一番商品コンセプトを表していて、ストレートでシンプルなだけに逆に一番インパクトがありますね!」と採用して頂きました。デザインに関しても「ストレート」を重視したものとし、筆で丸を書いたものが採用されました。「たまごまき」のロゴも飾りのない出来るだけ素直なものしました。実はこの「たまごまき」のロゴは私の父によるものです。父はデザインとは全く関係のない会社を経営していますが、以前は本業とは別で教室を開いていた書の師範なのです。今回は特長のない素直な書が欲しかったので、最適なプロとして父に依頼しました。
matsukaya たまごまき | 17:26 | - | PACKAGE
20100607
 アートディレクション、デザインを担当させて頂いております林製紙様の「ドロップ」シリーズ、昨日6月6日「ドロップ3」が発売となりました。累計20万個の大ヒットを記録した「ドロップ1」「ドロップ2」の完結編となります。鈴木光司先生の原稿を何度も熟読させて頂き「3」のデザインはこのようご提案致しました。
「目」のデザインです。作品をイメージしつつ店頭での訴求力、ネット上での話題性も考慮したデザインとなっています。また、「1」と「2」が平面的なデザインだったのでトイレットペーパーの形状を生かし側面まで回り込んだデザインにしました。林製紙様ホームページ。コピーは1と2の謎が明らかになりつつ、「これが始まり」であるようなコピーとして「遂に開かれる恐怖への扉」とご提案致しました。ホラーとうものは「怖い」だけではなく「謎」も重要な要素となってくると思います。今回も全体的に「?」と思って頂けるデザイン展開を目指しました。
ドロップ3 | 14:38 | - | PACKAGE
20100325
 田子の月新商品「しょこらんの恋」。 ロゴ、個装パッケージ、包装紙をデザインしました。和と洋の中間で素朴なデザインという御依頼でした。実際に試作品を何度か見させて頂いたのですが、確かに和でもなく洋でもないその中間であるという感じでした。さらにクライアント側から出された条件として「素朴である事」。これは田子の月というブランドが長年に渡って築きあげてきたブランドコンセプトです。地元の方ならよくご存知だと思いますが、田子の月のお菓子は贈答品だけではなくご自宅用としても買える価格帯です。本格的なのにどれも食べやすい味で、その味と価格のギャップには驚嘆するものがあります。そういった事は田子の月様がお客様に愛されるお店でありたいという事から継続されてきているブランディングだと思います。その核となる「素朴さ」、これは絶対外せません。私へのご依頼の多くはダイナミックな変化を求められる事が多いのですが、今回は決められた枠内で「今までに無いビジュアルの提案」となりました。複数の提案の中から採用されたデザインは田子の月の商品には今まで無かった白を基調としたものでした。私としても一番のお薦めが採用され大変うれしかったです。今まで無かった味を今まで無かったビジュアルと共にお客様に楽しんでいただけると幸いです。
しょこらんの恋 | 14:08 | - | PACKAGE
<< 2/2
skin / uterus